プロローグ
本記事では、iPad Proを使いWordPressのブログ記事を「MWeb」で完結させ、覚えておくと便利な「Smart Keyboard」のショートカットキーを紹介しています。
まず、iPad Proでブログ記事を効率良く書くために準備するものは2つ。
Apple純正のキーボード「Smart Keyboard」と、Markdownができるアプリケーション「MWeb」です。
必ずしもApple純正の「Smart Keyboard」や「MWeb」でMarkdownする必要はありませんが、作業効率を重視するならこの組み合わせが最強だと感じます。
詳しい理由は後述しますが、「Smart Keyboard」はiPad Proとの相性が非常に良いことと、「MWeb」は操作がわかりやすく簡単で扱いやすいのでMarkdown執筆に最適のアプリケーションだからです。
以上の2つを使ってiPad Proを最大限に活かす事でPCよりももっと気軽に記事が執筆できるようになり、作業効率が格段に上がりますので参考にしてみてください。
※この記事ではiPad ProとSmart Keyboardの組み合わせをメイン題材にして説明していますが、キーボードが使える無印iPadでも同様のことができますのでiPadメインで執筆をお考えの方にむけた内容となっています。
iPad Proで執筆作業環境を作る
まず、iPad Proで効率良くブログ記事を書くために必要なものは2つ。
- Smart Keyboard
- MWeb
Smart Keyboardを導入
iPad ProにはApple純正の「Smart Keyboard」という専用のキーボードがあります。
ですが、必ずしも「Smart Keyboard」を使わなければならないということではないので他のキーボードを使用しても問題ありません。
キーボードで文字を打てる環境が作れれば良いので自分のスタイルに合ったものを選んでください。
「Smart Keyboard」のメリットは「薄型で持ち運びに最適」「充電の必要がない」「Bluetoothで繋ぐ必要がない」など、iPad Pro専用デバイスでなので相性が非常に良く、持ち運びに最適なのでお勧めします。
MWeb(Markdown記法)を導入
iPad Proをメイン機として記事を執筆するなら、Markdownは取り入れた方が得策です。
理由は2つあります。
1つ目は、iPad Pro(iOS)の「Safari」「Google Chrome」などのWebブラウザでWordPressエディタを使うことが難しく非常に作業効率が悪いことです。
iPad Pro(iOS)のWebブラウザでWordPressエディタを使って直接記事を書こうとすると、操作中に挙動がおかしくなることがあったり、画面のタッチ操作なので細かな編集などにとても苦労します。
2つ目は、Markdownで記事を書いておけば、そのままWordPressに投稿出来るからです。
記事執筆用のテキストエディタ系アプリは沢山あります。
そこで重要視するのは、Markdownで書けるエディタアプリを選ぶことです。
Markdownで書いておけば直接WordPressに記事をアップロードできますので大幅な時間の短縮が可能になります。
その数あるMarkdownエディタアプリの中でも「MWeb」は「UIがシンプルでわかりやすい」「買い切り制アプリ(コスパが良い)」「WordPressに記事を直接そのままアップロードできる」など、iPad Proを使ってMarkdownで記事を書く場合に最適のアプリケーションだと感じますのでオススメします。
Markdownとは?
Markdown(マークダウン)とは、HTMLなどのデジタル文章の「文章構造」を簡単に記述することができる文章の書き方です。
Markdownはジョン・グルーバーによって2004年に開発され、多くの技術者によって発展してきました。
HTMLで文章構造を作ろうと思えば記号やアルファベットなどのHTMLタグをたくさん入力する必要がありますが、Markdownを使えばHTML本文をより簡単に記述する事が可能になります。
MarkdownでHTMLを記述したい場合は、必ずMarkdown対応のテキストエディターアプリを使うようにしましょう。
よりわかりやすく説明するためにHTMLをMarkdownで書いた場合の参考例を紹介します。
Markdown参考例
「見出し1」のHTMLをMarkdownで明示する場合は、文章の前の部分に「#」をつけます。
「見出し1」「見出し2」「見出し3」…と階層にするときは「#」を追加します。
1 2 3 4 |
<h1>見出し文章</h1> ▶︎ #見出し文章 <h2>見出し文章</h2> ▶︎ ##見出し文章 <h3>見出し文章</h3> ▶︎ ###見出し文章 |
「文章の強調・太字」のHTMLをMarkdownで明示する場合は、文章を「**」で囲います。
1 2 |
<strong>強調・太字文章<strong> ▶︎ **強調・太字文章** |
「リンクタグ」のHTMLをMarkdownで明示する場合は、「[ ]」でリンクさせたい文字を囲い、その後に「( )」の中にURLを入れます。
1 2 |
<a href="リンク先URL">リンクさせたい文字</a> ▶︎ [リンクさせたい文字](リンク先URL) |
このように、Markdownを使えばHTMLの入力回数も格段に減り、HTMLが解らなくても簡単に扱えるようになりますので作業効率が飛躍的に上がります。
「MWeb」の基本の使い方とアップロード方法
Markdownが出来るアプリなら自分が使いやすいもので良いのですが、私は「MWeb」をオススメしています。
特にオススメする理由としては、「MWeb」は「買切り制アプリ」なので月額制アプリと違って出費の負担が少なくて済む事です。
テキストエディタ系のアプリは月額制商品が多く、月々数百円の支払いでも長期的にみれば負担はどんどん大きくなるものなので利用は計画的に考えます。
「MWeb」は日本語対応していないアプリですが、ネット検索すれば情報はたくさんありますし、初心者でも直感的に操作できるUIなので慣れてしまえば非常に使い勝手が良いアプリです。
この記事も「MWeb」のMarkdownで執筆し、WordPressにアップロードしてからPCで少しだけ編集して公開しています。
「アイキャッチ」「パーマリンク」「CSS」などの細かい編集や設定はWordPress上の管理画面でする必要はありますが、大部分は「MWeb」で完結します。
「MWeb」の使い方
使い方は非常に簡単です。
下の画像が「MWeb」のテキストエディタ画面ですが、赤線で囲ってあるアクションボタンを押すだけでMarkdownが自動入力されます。
例えば、「見出し1」を作りたい場合「h1」を押すと文章の前にMarkdown記号の「#」が自動入力されて見出しを作る事ができますし、文章を「太字」にしたい場合は、「B」を押すと「** **]が自動入力されて太字文字が作れます。
使用したい記号を選択するだけで良いのでHTMLのような長い文章を記述する必要がなく、非常に効率よく文章作成が可能です。
「MWeb」で書いた記事をWordPressにアップロードする方法
「MWeb」を使ってMarkdownで書いた記事をWordPressにアップロードする方法を紹介します。
WordPressのアカウントとパスワードを「MWeb」に登録する必要がありますのでその手順を3ステップで説明します。
ステップ1
まず、「MWeb」のアプリを開いて①ツールアイコンを選択すると、「settings」の画面が出ますので②「Add Publishing Service」を選択します。
ステップ2
次に、ブログサービスの登録先を選択する画面で「WordPress.org」を選びます。
WordPressは「WordPress.com」ではなく、「WordPress.org」でないと登録できませんので注意してください!!
ステップ3
登録するWordPressの「Blog URL」「Account」「Password」「Blog Name」を記載して最後に「How to use」を押せばWordPressへの設定登録は終わりです。
登録が完了すれば、一番右下のアップロードアイコンに自分のWordPressのブログが表示されますのでそこから「MWeb」で書いた記事を「下書き」or「公開」のどちらかでアップロードできます。
ここまで準備が整えばiPad Proでの作業環境は完成しましたのであとは「Mweb」で記事を書きつつMarkdownに慣れていくだけです。
Smart Keyboardショートカットキー一覧
作業効率をさらに上げるためにキーボードのショートカットキーを覚えておきましょう。
マウスがないタッチパネル操作が基本となるiPad Proではショートカットキーを使いこなすことが重要になります。
操作の度に画面を頻繁にタッチしていては執筆スピードが低下するので作業効率が非常に悪くなります。
下記のショートカットキーはよく使用するものなので操作に慣れておくのがベストです。
どの画面からでも使えるショートカットキー
- command+H(ホーム画面に戻る)
- command+tab(アプリの切り替え)
- command+スペース(spotlight検索画面の表示/非表示)
テキスト入力時のショートカットキー
- command+X(クリップボックスにコピーしてカット)
- command+C(コピー)
- command+V(ペースト)
- command+Z(最後にしたアクションの一つ前に戻す)
- command+A(全選択)
- command+上矢印(カーソルが文章の先頭に移動)
- command+下矢印(カーソルが文章の末尾に移動)
- command+左矢印(カーソルが文章の左端に移動)
- command+右矢印(カーソルが文章の右に移動)
ネット検索系アプリで使えるショートカットキー
- command+L(場所を開く/ページ検索)
- command+T(新規tabを開く)
- command+w(タブを閉じる)
- command+R(ページの再読み込み)
- command+「(前のページに戻す)
- command+」(次のページに戻す)
- Control+tab(タブの切り替え)
エピローグ
iPadをブログやサイトの執筆に最大限活用したいのであれば、キーボードの選択とテキストエディターの選択の2つが鍵となります。
キーボードはアップル純正「Smart Keyboard」、テキストエディターはMarkdownが可能な「MWeb」が一番使いやい組み合わせだと感じます。
iPadなどのタブレット端末はどこでもすぐに作業に取り掛かれる機動性が大事です。
パソコンには無いその機動性を活かすことで作業環境の領域を広げると同時に、作業効率の最大化が可能になります。