プロローグ
ピアノを練習しているときの気付きや、演奏家の You Tube 動画を見て実践し、特に身についた方法を紹介します。
参考に慣れば嬉しいです。
毎朝一回はピアノと向き合う
まず始めに、
上達のためには必ずと言っていいほどの基本ですが、毎日数分でも良いのでピアノと向き合う時間を設けるようにします。
この心構えが何よりも大切なことです。
というのも私自身が、ピアノ練習を数日、はたまた数ヶ月、サボったせいで、一気に練習したことを忘れた苦い経験があるからです……
このサボった期間が長引けば長引くほど取り返すのが非常に大変です!
いちばん重要なことなので最初に伝えました。
ほんの数分でも良いので上達したければピアノに触れる機会を1日1回は設けるように心がけます!
何なら5分でもかまいません!
「気が乗らないから今日はやめておこう…」ではなく、
「気が乗らないから今日は5分だけ弾こう」と考えるように思考を変えます。
5分だけ弾いて気が乗らないならその日はやめればいいし、もっと弾きたくなったら弾いたら良いのです。
弾いた時間ではなく、毎日楽しくピアノと向き合う時間を作ることが何よりも重要です。
気がのらないのにイヤイヤ弾いていても全く成長しません。
なので、5分だけ弾いてみて、ノッてきたらピアノで遊ぶ感じで日々の日常に取り入れちゃいます。
気乗りしなかったとしても案外一度弾き始めるともっと弾きたくなってくるので、毎日ピアノと触れる機会を作って見てください。
毎日弾いていれば、知らない間に上達していきます!
鍵盤を見ないで弾く(楽譜だけを見て弾く)
ピアノ上達の心構え伝えたところで、具体的な上達方法をお教えします!
まずは、ピアノ初心者にありがちな、鍵盤を見て弾く癖を直します。
プロのピアニストを You Tube 動画なので観ると一番参考になりますので一度みてみてください。
プロのピアニストの人は基本的に、鍵盤をガン見しながら弾いている人はまずいません。
指の位置確認で、ちらっと見ることはもちろんありますが、演奏中ずっと見ている人はまぁいないです。
なぜ見ないで弾けるのか?
それは、体で鍵盤の位置や指使いを感覚で覚えてしまっているから。
それを可能にするには日々、反復練習を繰り返すしかありません。
が!! ただ単に反復練習をするのではなく、基本的に楽譜だけを見て練習するようにします。
更にもっと良い方法が、目を閉じて練習することです。
もし暗譜しているなら、目を閉じたまま、まるまる一曲弾けるようにします。
とは言っても、一曲すべて覚えるのは非常に大変なことです。
なので初心者であれば、スケール練習を目を閉じて弾けるように訓練していきます。
スケール練習を目を閉じて弾くことを習慣化すると、目を開けたまま練習するより何倍も効果的に鍵盤の位置を体で覚えられるようになります。
スケール練習はピアノを引く前の準備運動で、必ず取り入れたほうが良い練習の一つですが、音階の並びを単純に弾いていくだけなので、初心者でも簡単に取り入れられます。
本気で取り組めば、数日で覚えられますのでこの機会に覚えてしまうとよいですよ!
ピアノでスケール練習は必ず必要なので!!
視覚情報をなくすことで、指先と音に集中できるので、少しの間違った音や、細部の音の粒感が鮮明に聞こえるようになります。
というか、目をつむった状態だと、指先と音だけが唯一の頼りなので、集中せざる終えません!
目を閉じてスケール練習するだけで成長が一気に伸びますのでぜひ試してみるとよいですよ!
ゆっくり丁寧に、音に集中して弾く
楽器を始めたてのときは特になんですが、プロの演奏をみて自分もあんなふうにカッコよく速弾きしたいと憧れるものです。
憧れている反面、プロと自分の実力を比べてしまって落ち込むことがあると思います。
憧れの人に向かって突き進むことは良いことですが、決して比べることはしてはいけません。
それをしてしまうとギャップに苦しみ、楽器を演奏する楽しみが一気に削がれてしまいます。
憧れの人と比べるのではなく、良きお手本として見るようにします。
プロの演奏家のように早く弾くことに囚われず、まずゆっくりと音を確認しながら、演奏するように意識します。
決して早く弾こうとしてはいけません。
速弾きというのは体が慣れていないと絶対できないからです。
感覚としては、頭で考えなくても勝手に体が動く状態まで経験値を積まなければ無理な芸当です。
最初のうちは頭で考えながらゆっくりと、音と指の動きを確認しながら弾く練習を繰り返し、体に順応させることをしてください。
ゆっくり弾いてもミスをするようなら、体にしっかりと叩き込めていない証拠だと思ってください。
手順としては、メトロノームを使わずに、音と指使いを頭で理解しながら、めちゃくちゃゆっくりで構わないので間違わずに弾けるよう練習します。
このとき、テンポはそれほど意識しなくて良いのがポイントです。
テンポは意識しなくて良いので、音符表記を間違えずに弾けるように練習を繰り返します。
めちゃくちゃゆっくり!間違わずにです!
人間の脳は間違いを繰り返すと、その間違いが脳に定着してしまい、癖づくようにできています。
重要なので繰り返しますが、この段階で大切なのは、テンポなどは気にしないで、ゆっくり間違わずに弾くこと!
では、それができるようになってきたら、次にメトロノームを使って弾けるように訓練していきます。
音楽は正確なテンポ感がとても大切なので、楽器の練習は必ずと言って良いほど、メトロノームを使うようにします。
このとき、どのテンポに合わせば良いという決まりはありません。
自分が間違わずに弾けるテンポを探して、設定するのが正解です。
まずは、60~80BPMくらいで試して見ると良いと思います。
そこから1ずつ徐々に上げていきます。
逆に、ミスしてしまうテンポであれば、ミスしないテンポまで1つずつ下げていきます。
メトロノームを使ったこの訓練を繰り返し行うことで、徐々に速いテンポでも難なく弾けるように成長します。
要は慣れなんです!
そして、慣れるにはそれ相応の時間が必要です!
人は一気には成長しませんので、歯がゆいかもしれませんが、毎日少しずつ体に慣れさせることが、最も上達の近道になります。
指使いよりも手首の柔軟さを意識する
指を早く動かすには余計な力が入っていてはできません。
よくピアノ演奏では脱力が必要だといいますが、無駄な力が入っていたら指が柔軟に動かすことができないからです。
力が入ると筋肉の収縮によって筋肉が硬直します。
試しに、指にめいいっぱい力を入れて、人差し指と中指で「ド・レ・ド・レ・ド・レ・ド・レ……」と、繰り返し弾いてみるとわかりますが、ぜんぜん早く指が動きません。
逆に、まったく力を入れないでさっきと同じく「ド・レ・ド・レ・ド・レ・ド・レ……」と弾くと素早く動かせると思います。
この人間の体の仕組みがあるから脱力が必要と言うわけです。
脱力で必要なのは指だけではありません。
手首、腕、肩、足など、体全体の脱力感が必要です。
体のどこかで余計な力が入っていると自然に他の部分も硬直してしまいます。
演奏時に力んでいると気づいたらリラックするように意識します。
どうしても、ミスしたくないという意識から、知らないうちに力んでしまうことがあります。
人は緊張すると体全体が硬直状態に入ります。
力んでいると感じたら、緊張を取るためにまず深呼吸します。
ストレッチなんかも体がほぐれてリラックスできます。
まずはリラックス状態を作ることが大切です。
そして指が柔軟に動かせないのであれば、もしかすると手首に力が入っているのかもしれません。
ピアノはつい指使いにばかり気を取られますが、指を柔軟に動かすためには、手首の脱力や柔軟さが必要になります。
手首に余計な力が入っていると指にも余計な力が伝わります。
ピアノを弾いていて手や指が疲れるようなら、脱力できていない証拠だと思ってください。
特殊な弾き方をしない限り、基本的に指が疲れることはないです。
力が必要な瞬間は鍵盤を押すときだけです。
押すと言っても、ほとんど力は必要ありません。
軽く力を入れるだけで弾けます。
そのために必要なのは、リラックス状態を作ることと、手首に力が入っていないかを注意することです。
指が思ったように動かないのであれば、以上のことに気をつけると改善されるかもしれません。